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茂っているヨシの根茎を掘り起こして、苗にします。一面に泥をかぶった場所へ運び、穴をほって踏み固めると根付いたヨシは周囲へと新しい根を広げます。

​潮の満ち引きがある河口域なので、引き潮の数時間が作業の中心。満ちてくる水中と泥の中に生き物を探し記録する観察も行われています。

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ヨシの苗植栽活動・ヨシ刈り体験

美しいヨシ原を取り戻し、
音風景をつなぐ。

日本の伝統文化を守り継ぐ。

東日本大震災の津波と地盤沈下によって、北上川河口域のヨシ原は、6割近くを失いました。ここは日本でも数少なくなったヨシの群生地であり、刈り取ったヨシは質の高い茅葺きの屋根材としても知られています。サワサワと風になびく様子は、日本の「残したい音風景百選」にも選ばれました。

私たちは失ったヨシ原を再生し、ヨシを活用した『古くて新しい環境循環型社会』を構築することによって、日本の伝統文化・自然環境を次世代へつなげたいと考えています。

​​自然の傷を人の手当で

 北上川のヨシ原は震災前、およそ200ヘクタールの広さがあったといわれます。そのうちの半分以上、100haを超えるヨシが泥をかぶったり、地盤沈下の影響を受けたりして消失しました。6年が過ぎた頃から沈下した地盤はいくぶん再隆起し、ヨシも少しずつではありますが自然再生しつつあります。
 ヨシは地中に根茎をめぐらしながら横へ横へと広がり増えます。だから消失地を囲むように生え残ったヨシだけでは、どうしても再生のスピードに限界がある。では消失地の真ん中に、ヨシの島を形成してそこから増えるように手伝おう。……北上川のヨシ原を長年研究している山田一裕教授(東北工業大学教授/特定非営利活動法人環境生態工学研究所)は考えました。

 山田教授と学生の皆さんによるサポートで、地元の北上小学校や仙台二華中学校の生徒たちは毎年、ほかに「JTB 地球いきいきプロジェクト」、公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)などの皆さんと、ヨシの苗を植えてきました。

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