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北上小学校5年生、ヨシの植栽活動

  • riasnomori
  • 10 時間前
  • 読了時間: 3分

*本投稿の活動は、特定非営利活動法人東日本大震災こども未来基金からの助成金を活用して実施しています。同基金のHPはこちらです。


 東日本大震災から、14年。津波によって、ある場所では泥と砂をかぶり、ある場所では根こそぎにされて減った北上川のヨシ原。ヨシと川の水質を研究する東北工業大学教授・山田一裕先生の発案で始まった植栽活動によって、ずいぶん多くの面積が回復してきました。元気に群生している場所のヨシを根っこから掘り起こし、砂泥に覆われたままの場所へ植えるという実作業は、仙台二華中学校生やMELON(メロン/公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)などの皆さんが汗を流してくれました。そこに一昨年から加わったのが、石巻市立北上小学校の5年生たち。今年は13名が、青空の河川敷にやってきました。国土交通省北上川下流工事事務所の職員さん、宮城昆虫地理研究会の町田禎之(まちた よしゆき)さんも加わって、にぎやかに行われました。


 山田先生のレクチャーに、「はい」「すっげー」と、今年の児童たちはひときわレスがよくって、センセもごきげん。スコップでヨシの根株を掘り起こしては、何も生えていない砂泥地に植える作業をみんなで約40分間、続けました。


 今年は、北上川に生息する希少なトンボ、ヒヌマイトトンボについてのお勉強タイムもついていました。講師は、宮城昆虫地理研究会の町田さん。ヒヌマイトトンボは北上川水系のヨシ原が生息の北限になっている、とっても希少なトンボです。ヨシ原の宝石みたいなこのトンボが増えるよう、[りあすの森]では、(株)建設環境研究所東北支社、宮城昆虫地理研究会などとともに環境改善や観察会を続けてきました。町田さんがきょうつかまえてきたヒヌマイトトンボも、みんなで観察。




 後半は、ヨシ原探検。背の高さを超える!ヨシに頭から突入すると、そこはもうジャングルのようでした。前を行く同級生の背中しか見えない向こうに、ぽっかりとあらわれた広場のような空間。ここでみんなは3つのミッションにトライしました。

 ①ゴミを探す……枯れたヨシに覆われた地面に、色違いのものが点々と。発泡スチロール、スプレー缶、ペットボトル、どれも腐らないか腐りにくいものばかり、そしてなぜか白が多い。川に捨てず、ちゃんと適切に処理していればここにあるはずのないものです。

 ②生き物を探す……みんながすぐ目に止めたのは、カニ。クロベンケイガニの、どちらかというと子どもが多かったようです。

 ③ヨシ原に耳を澄ます……1分間、何も話さないで、ヨシ原の音に耳を傾けます。何が聴こえましたか?「波の音みたいな葉っぱの音」「鳥の声」(オオヨシキリといいます)「なにか、人の笑い声のようなのも」……環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれた、北上川のヨシ原だけのことはありますね。

これからも、自然が豊かな北上川であってほしいですね。みなさん、きょうはごくろうさまでした。


 
 
 

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