ヨシで卒業証書の紙を漉く。
- riasnomori
- 2022年6月25日
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2014年(平成26)12月10日、石巻市立北上小学校の5年生たちが初めて、自らの手で刈ったヨシを使って「ヨシ紙」を漉きました。年明けて3月、6年生に進級。さらに1年間学んだ2016年の春。自分で漉いた和紙の卒業証書を受け取り巣立ってゆきました。 https://www.facebook.com/riasnomori/posts/815674478494737 2022年、冬。7回目のヨシ紙漉きが同校で実施されました。5年生16名が、石川県輪島市の能登仁行(にぎょう)和紙の職人、遠見和之さんのサポートで挑戦します。日本海側でこの冬も降っている大雪をものともせず、800km以上を運転しての来校です。ほんとうにありがとうございます。 北上川と北上町のことを学んできた総合学習の締めくくり。5年生のみんなが昨年の12月に刈ったヨシは能登の工房に送られ、遠見さんの手で紙漉きの原料に姿を変えていました。アルカリ性剤を加えて加熱し、ミキサーで細かく粉砕して、ペースト状の、ちょうどマッシュポテトか生クリームのような硬さのペーストになっています。ワゴン車に積み込んで能登からもってきた和紙漉き道具一式をホールに設置し、遠見さんは湯船のような「漉き船」にたっぷりの水を張り、ヨシペースト、とろりとなめらかな「のり」を応分に加えました。その配合を手で確かめる所作は、さすが職人。竹さおで力強くかきまぜて、作業の準備は完了。 遠見さんのお手本。卒業証書サイズの「漉き桁」を両手でつかんで、漉き船の水面遠くに差し入れ、水をすくい上げます。桁の隙間から水が滴り落ち、ヨシ繊維だけが残って紙になる、という原理。 5年生、挑戦です。漉き方は、1人2枚。トップバッターからなかなか大胆に臆すること無い手付き。いいんです。失敗したって何度でもやり直せます。漉き残ったヨシの繊維をうっかり触って指の跡をつけないように、それを平らな台の上に置くときにはゆっくりと、シワが寄ったりしないように。小さなことに気を付けることが、きれいな紙に仕上げるコツ。一枚置いたら、その上に名前を書いた紙を置き、布をはさんで、さらに次の人が一枚重ねます。 16人が1枚ずつ漉いたら、第二ラウンド。1枚めよりもみんな明らかにスムーズです。その後、集った保護者も紙を漉いてほっと一息。重なった約40枚の紙は、遠見さんが能登へ持ち帰り、乾かして仕上げてくれます。 コロナウイルスの感染が収まらず、移動と集いが制限される中で、感染対策をしながら、時期を見定めての実施となりました。遠見さん、ありがとうございます。もうすぐ6年生のみんな、もう1年、楽しく学んでがんばろうね。
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