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ヨシ刈り体験デー2023-24冬

2月24日土曜日。風が微かで、おだやかに晴れ渡りましたね。河川敷には3日前に積もった雪が残っていました。

今年のヨシ刈りは、北上川下流域の河川協力団体3団体の連携で催されました。NPO法人りあすの森、NPO法人環境生態工学研究所(東北工業大学環境応用化学科 山田一裕教授 + 同大学建築学科 中村琢巳准教授)、宮城昆虫地理研究会という3団体のスタッフ10名に、千葉から秋田から広島から、もちろん県内からも20名。PRというほどのことは正直できていないのに、いやあ皆さんよく聞きつけて、あるいはお声がけに応え来てくださるものだと、中の人はありがたくも感心いたしております。

「ヨシ原は人が刈って利用して保たれている環境であることに気づいてほしいと思います」と山田センセが開会の言葉を述べられました。




ヨシ刈りの手順をざっくり言うと、鎌でヨシを刈り、揃え、ひもで束ねて集めます。しかし言うは易し、行うは難しく。撮影をもっぱらにしている"中の人"が見た限りでは、刈り取りはわりかしすぐできるのですが、束ねる作業がなかなか簡単にいきません。二つ折りにしたひもをくるっとヨシ束に回し、輪を通してギュッと締めてきゅんっとひねって蝶結びに(引き解け結び)。言葉で説明するのも難しいですね。




結び方が難しいのは、実を言うと、手順を目と頭で理解し追いかけようと「考えて」いるから難しいのです。じゃあプロはどうやってるのか。プロは実を言うと考えていません。手が覚えているので、考えなくても勝手に動くのです。だから仲間と話しながらで(目と頭〜考えが会話に集中していて)も、「今夜の晩飯は何かな〜」なんて思いながらでも、誤り無く、きれいに結べるのです。

こうした手仕事は、まったく同じものを2つでも、20個でも、200個でも作れる。いくつであろうと同じく作り続けられるように、手足指に覚え込ませます。いわば体をそのように作り変えた姿が、職人とか、手仕事のプロと呼ばれる人たち。すごいと思いませんか?

皆さん、お疲れ様でした。楽しかった、という声が多く聞かれて、中の人 ちょと安心😋。今回は本県色麻町から、竪穴式住居を建てたい、という方も参加されました。すごいですね! 屋根兼壁に、北上川からヨシを提供できることになりそうです。頑張ってください。

次回のヨシ刈りも、よろしければですが、どうぞご参加ください。河口にカフェも、山あいには温泉もありますからね v^^



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能登半島地震 お見舞い申し上げます。

被災された皆様にはお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧、復興を願ってやみません。 毎年、石巻市北上小学校のヨシ卒業用紙の漉き方を指導してくださっていた、輪島市仁行(にぎょう)の職人、遠見和之さんとは連絡が取れ、ご家族もお住まいも無事、とのこと。現在は地域での復旧に取り組まれているとのことで、ヨシ紙漉きは当面延期になりました。 現地での模様を注視し、できる支援を行っていきたいと思います。

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