*本投稿の活動は、特定非営利活動法人東日本大震災こども未来基金からの助成金を活用して実施しています。同基金のHPはこちらです。
https://www.mirai-kikin.com/ 津波によって泥と砂をかぶり、いまだなにも生えていないヨシ原の一角。そこに、元気なヨシの根っこを掘り出して植えるのが「植栽活動」です。仙台二華中学校生やMELON(メロン/公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)などの参加で毎年続けてきたこの活動を、昨年から石巻市立北上小学校の児童も始めました。今年はその2回目。5年生15名が、梅雨入りしたヨシ原に舞い降りたのだ!


みんなヨシ原に足を踏み入れるのは初めてのこと。わー!とかキャー!!とかオッサン(中の人)が思った通りの反応です。曇りの予報が、思いのほか青空、風も爽やかです。さっそくミッション開始。
ざっく、ざっく。まずは立派に育っているヨシを選んで掘り起こします。

てくてくてく。掘り出した根株をバケツに入れて、植える場所まで運びます。

ざっく、ざっく。今度はここ掘れワンワン。


穴に根を差し込み、足でちょん、ちょんと泥をかけて固めればひと株完了。
1時間ほどで50株を植えました。1人が3株以上を植えた計算になりますね。
この先、5年生のみなさんは12月にヨシを刈り取り、年が明けて2025年には刈ったヨシを素材に和紙を漉き、6年生に進級します。もう1年勉強にスポーツに遊びに頑張ったら、自分が漉いたヨシ紙に名前をしたためた卒業証書を授与され、中学校へと進んでいくのです。

指導はいつものように、発案者である東北工業大学教授の山田一裕先生。(りあすの森ウェブサイトから[れたーの森13号]〜山田一裕先生インタビューの回をダウンロードしご覧ください。 https://riasnomori.wixsite.com/info/blank-7 )。
「みなさんはきょう、ふるさとの学びとして来てくださいました。でもわたしは、ヨシ原がもっと良くなるように手を貸してくれたのだと思っています」と山田センセの終了の言葉。
植栽のあと、2メートルを超えるヨシ原の中へみんなで入ってみました。これも初体験。メガホンを耳に当てて音を聴いたり、ヨシの葉っぱ(ふちが鋭くて気をつけて肌を傷つけないように)触ってみたり。初めてづくしの、初夏のヨシ原体験になりました。みなさん、ごくろうさまでした。

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