今年の5月は気持ちよく晴れた日が多かったですね。
そーゆー天気もひと息ついて時雨れた月末。毎年の定例行事となった、宮城県仙台二華中学校によるヨシ原の生き物調査、そしてヨシの植栽活動です。指導は例年どおり、東北工業大学教授/特定非営利活動法人環境生態工学研究所の山田一裕センセ。ヨシ原サイエンティストであります。
2年の生徒さんは今年も100余名。引き潮であらわになったヨシ原で奮闘です。
1、生物観察
砂泥の上に1メートル四方の目印を立て、堀り返してザルで洗う。濾して残った物の中(貝殻、枝葉、etc)から小さな生き物を選び出す、トレイに取り分ける。ゴカイ、カニ、シジミがレギュラーメンバー。ときに小魚も。


2、ヨシの植栽
ヨシの根っこ株を掘り起こして苗にする。津波でヨシを失った砂泥地に、穴をあけて植え付けます。そのままの草丈では強風が吹くと倒されやすいのでカットします。


午後はヨシ原の利用と、暮らしのつながりを解説いたしました。毎年生え、それを刈って暮らしで使い、春に火を放ち焼くことで維持されてきた、半自然✕半人工の景観であることを、茅葺屋根工事社の熊谷産業スタッフから説明。
ま、昨年とほぼ同じプログラムなわけですが、中の人はよく自問してみるです、人はなぜヨシを使ってきたのか?と。
茅葺屋根に。葦簀(よしず)に。土壁に。それぞれの性能が優れていたから?環境を損なわないから?答えは、たぶん違います。「すぐそばにあったから」。これが正答ではないでしょうかね。木材も同じですが、すぐ近くにいつでもある素材でないと、新しくつくる時にも、治す時にも困るんです。
木が生えていない砂漠のような国で木は使われません。石やレンガです。近くにあるもので人は暮らしをつくる。使い方はもちろん、その素材の特長をよーく見つめて、上手く使える方法を考え出したのです。切り時(季節)、切り方、整え方、重ね方、組み合わせ方、etc、etc、時には発酵などまで応用して。その性能がなかなか優れていると、科学が進んでから検証されるようになって、あるものは明らかにされてはいますが、結果論ではないかと思います。
人は、近くにあるものを使って生きていくのがいい。これは一つの真理ではないでしょうかね。

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