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南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト

  • riasnomori
  • 2020年10月6日
  • 読了時間: 2分

イヌワシは茅場に生きてきた。 あの羽ばたく姿を、もう一度。



 追波湾とヨシ原の周辺はワシ・タカ類をよく見かけます。中でも希少な種が国指定天然記念物のイヌワシ。彼らが生きるためには、広大な森林だけでなく、エサ(野ウサギやヘビなど)を見つけやすい草地が必要です。湾周辺の山には、かつて牧場の草地や、山に生えるススキを定期的に刈り取って利用した、茅場と呼ばれる草地がひろがっていました。近年は畜産の下火や屋根材の変化によって草地が荒れ、震災前からイヌワシの姿も見かけなくなったといいます。 イヌワシが飛ぶ姿を再び見られるよう、彼らが生息・繁殖できる山林環境を再生しようというプロジェクトが、2016年11月に発足しました。南三陸町で活動する[南三陸ネイチャーセンター友の会]、林業の[佐久]、私たち「りあすの森」、そして石巻市や東北森林管理局などの行政機関による官民連携での試みです。  具体的には、石巻市北上町と南三陸町にまたがる山域に、ワシ・タカ類のエサ場に適した草地(茅場)を「ふるさと文化財の森」として維持するべく、りあすの森と有限会社熊谷産業の協力で進められています。また2020年3月には登米市と南三陸町も加わり、「南三陸地域森林整備推進協定」が締結されプロジェクトの一歩となりました。当初は協定締結のタイミングで会合とフォーラムを開催し、今後の方針について協議確認する予定でした。が、折しも新型コロナウィルスの感染拡大が始まり、足踏みを余儀なくされていたのです。今回、フォーラムとは切り離した形で会合のみを、十分な感染対策のもとに開催されました。  当日は熊谷理事長が「茅場の再生と『文化財の森』」と題して現状を報告・紹介し、事務局からはプロジェクト会合の定例化、将来的には協議会形式への移行を確認しました。

 イヌワシはプロ野球楽天イーグルスのシンボルでもあります。が、リアル自然界のイヌワシはいま絶滅のピンチ。再び空を舞う姿を観たいものです。



 
 
 

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